ハードベイト工学科

シャッドの実釣性能に驚愕せよ!シャッドの使い方完全ロードマップ。

シャッドってどんなルアーなんですか?いかにも釣れそうな見た目なんですが、なかなか釣れません…使い方のコツとか教えてください。
ボクはシャッドだけでに絞って1年間釣りをしました。1年間シャッドしか使わなかったってことです。その後もシャッドを使い続けてきたシャッドオタクのボクが『今』感じているシャッドの使い方の完全マップを公開します。

コンニチハ!

バス釣り大学のYoU太郎です。

シャッドっていかにも釣れそうなフォルムをしているから、一見「簡単に釣れるんだろうな…」なんてナメて使いだすと痛い目をみるルアーだと思ってます。

見た目は小魚ちっくなフォルムなんですけど、実際は固いプラスチックの塊なので、結局は『偽物』と思って使わないとバスは簡単にリアルなシャッドというルアーを見切ります。

そこで、1年間シャッドだけで釣りをしてきて、考え抜いたシャッドの使い方をまとめます。

シャッドを使いこなせるようになると、正直バス釣りの難易度が下がりますのでおすすめです。

シャッドとは

ボクがシャッドを運用していく上でメインに考えるのはサスペンドシャッド。

水中で漂い、ジワーっとゆっくり浮いてくるくらいに調整してあげるところからはじめますが、シャッド初心者の方はそこまで難しく考えずに箱から空けてトゥルーチューンだけして使い始めてください。

シャッドってどんなルアーだ?って今になってあらためて考えてみると、『非常に曖昧なルアー…』だと思っています。

小魚にも見えますがエビがたくさんいる場所で釣れますし、タダ巻きで使えますが、トゥィッチしてもよく釣れる。そんな曖昧さと器用さがあるシャッド。

ボクがシャッドをやりこもうと決心したときは、見た目のリアルさによって簡単に釣れると勘違いしていました。

いや…実際使いだしてみてめっっちゃ釣れねぇ…と思い、本当に1年間コレだけか…と絶望したのを覚えてます。笑

でもあれから4年が過ぎ去ろうとしていますが、自分の中でシャッドが無くてはならない存在になりましたし、ボウズが頭をよぎったら勝手に手が伸びるくらい信頼しているルアージャンルなんです。

いかにもシャッドは難しいよって感じの冒頭から入りましたが、それはあくまでもシャッド=ルアーということをしっかり理解したうえで使ってほしかったのでこんな入り方にしてみました。笑 ご容赦ください。

それではシャッドがどんなルアーなのかを、一つ一つ紐解いていきたいと思います。

シャッドの外観的特徴

シャッドの見た目はクランクベイトを細身にしたようなものです。

一見、長いリップが付いたミノーにも見えます。

どちらととらえても構いませんが、後述する使い方のことを考えると、シャッドはクランクベイトが細身になったようなものと捉えたほうがあまり悩まずシャッドを自分の釣りに取り入れることができるんじゃないかと思います。

シャッドの使い方の特徴

ボクが考えるシャッドプラグは、基本的にはタダ巻きで使用します。

いわゆる巻きシャッドと言われるテクニックです。

クランクベイトが得意な方ならスッと受け入れていただけるかとも思います。

巻いている中で、ボトムの岩などの沈み物に当てたときに静止させることでバスに一瞬見せてあげることもできるし、ロッドワークによるトゥイッチングによって意図的にバランスをくずさせて喰わせるキッカケを与えてあげたり、鋭いジャークを入れてバスに気付かせてあげることができる器用なルアーでもあります。

バスが追いつけないような状況でも水中で止めて、シャッドを追尾してきたバスに追いつかせる『間』を与えることができます。

メモ

特にバスの活性が低くいんだけどヤル気があるような状況で非常に強力なのがこの『シャッド』というルアーです。

シャッドの動きの特徴

タダ巻きではクランクベイトのようにお尻をフリフリしてかわいくも健気にお魚を誘ってくれます。

ただし、通常のクランクベイトよりもタイトなアクションであることが多く、お尻のふり幅が狭めです。

その代わり、クランクベイトよりもレスポンスがいい場合が多く、動き出しが機敏なモデルが多め。

クランクベイト並みに障害物に接触しても安定感のあるタダ巻きを見せるモデルがある一方で、トゥイッチを入れればジャークベイトのように鋭いダートをするモデルもあるのがシャッドです。

クランクベイト好きのタックルボックスは様々なクランクベイトがギッシリ入っていますが、シャッドジャンキーのタックルボックスもそれと同じで様々なシャッドを常備しており、状況によってそれらを使い分けていくような使い方をします。

主なシャッドの使い方

それでは、主なシャッドの使い方を解説していきます。

ここでは一番基本となる3つの使い方を紹介していきますが、応用編があったり、これらの組み合わせで非常に多くの誘いのバリエーションがあります。

こうやっていろいろな誘い方、引き方ができるのが、クランクベイトと一番の違いなんじゃないかと思います。

まずは、基本となる3つを少し練習してみてください。

そして、上記の記事の内容を考えながら使っていくと、かなりレベルアップできるかと思います。

シャッドをタダ巻きで使う

まず、基本となるのは『巻きシャッド』といわれるテクニック。

タダ巻きによる運用です。

タダ巻きとは、読んで字のごとくリールのハンドルをグリグリ回してシャッドをクランクベイトのように引っ張ってくるテクニック。

ただし、シャッドは小さなボディに大きなリップを搭載しています。

どんなにバランスの良い設計でも、とても繊細で、バランスを崩しやすいルアーなので、丁寧にタダ巻きしてください。

どんなことに注意するのかリストアップします。

ポイント

1:一定のリズムで巻く。

2:ティップを見ながら巻く。

3:シャッドの動きを手元で感じる。

注意すべき点を簡単にまとめるとこの3つです。

小さなルアーですので、丁寧に扱うことを心がけてみてください。

シャッドだけでなく、『巻き物』と呼ばれるルアーをタダ巻きして使うときのコツをまとめた記事もあります。

当然、シャッドをタダ巻きして使うときにも当てはまることなので、行き詰まったりしたときにご一読ください。

シャッドをトゥイッチで使う

シャッドといえば、トゥイッチで使う!という方も少なくありません。

障害物の際や、地形変化の際などでロッドティップでツンツンしてシャッドをダートさせて使います。

基本的にはあまり効率の良い釣りではないので、確実にバスがいると確信しているような場所や、疑わしい場所に絞ってトゥイッチングして誘います。

ボクの場合は、タダ巻き中に障害物にぶつかったときにツンツンしたり、シャッドに追尾してきたバスを目視できたり、前アタリを手元に感じたときにツンツンして最後に喰わせるキッカケを与えたりします。

ボディをクルッとほんの少しだけロールさせるだけの微弱なトゥイッチや、50cmくらい鋭くダートさせるジャーキングなどを織り交ぜながら、使っていきます。

トゥイッチを駆使するときの注意点をリストアップします。

ポイント

喰わせるキッカケを与えるなら弱いトゥイッチ。

バスにシャッドの存在を気付かせるなら鋭いジャーク。

最後の一押しは超微弱なトゥイッチ。

状況によってロッドを煽る力加減に注意しながら練習してみてください。

シャッドをズル引きして使う

シャッドをボトムまで沈めてズルズルとワームをズル引くかの如くゆっくりと誘うテクニックです。

「ワームでいいじゃん!」

なんて言われてしまいそうですが、ワームのように1本しかフックがないものはしっかり口の中に入れてもらえないと掛からないんですが、シャッドのようにトリプルフックが2個ついていると何とかからめとれる場面があります。

そういったシャッドのようなルアーでしか獲れない非常にタフなバスを相手にするときに必要になってくる最終手段的な使い方です。

ズル引きするときの注意点をリストアップします。

ポイント

ロッドで引く。

ゆっくり誘う。

止めの時間を微調整する。

こんな感じです。

タダ巻きではとても追いつけないようなバスをまるでワームのズル引きをするかの如くロッドで引いてきます。

ゆっくり、ボトムの変化や質を感じながら誘ってくるんですが、こまめに『止めの間』を作ってあげることが肝心。

止めの間は日によってまちまちで、一瞬だけでいいときもありますし、1分くらい漂わせないといけない時もあります。

その止め時間が長くなればなるほどサスペンド調整はシビアになりますが、それだけ威力があるのでやる価値ありです!

あまり長く止めて見せすぎても見切られてしまいますので、その日の止める時間をいろいろ試しながら探っていくことが大切です。

シャッドのベストシーズンとは?

一昔前は『冬』なんて言われていましたが、今ではオールシーズンいつでもシャッドは釣れます。

冬の1日の中でシャッドが一番効率がいいって場面があるだけで、その他の季節でいつでもシャッドが効果的なタイミングが訪れます。

注意したいところは、どの季節も1日の中で波のように訪れるシャッドのタイミングを捉えて、そこで使ってあげることで釣果は伸びていきます。

今回は少しだけ各シーズンにおけるシャッドの運用法を紹介していきます。

水温が上がりだすタイミングでフィーディングに入ったバスを狙います。

早春であればお昼前くらいの太陽が高くなってくる時間帯に実績があります。

また、シャローにバスが集まるので、シャッドによるサイトフィッシングが強烈に効く時期です。

ボクが感じているのは、スモラバやダウンショットのように水面から落ちてくるものに対して非常に警戒しているバスはシャッドには無防備だったりします。

サイト自体は非常に苦手なんですが、シャッドのサイトは結構チャレンジしますね!笑

アフターの時期にもシャッドを巻いて生えはじめのウィードに絡ませたりするような使い方が効果的で、基本的に春はバスの敵水温に対して低い状況なので、ゆっくり誘ってあげることが肝心です。

その中で水温の上昇とともにバスの活性が上がり、ゆっくり誘うことで『見切られてる』と感じれば少しずつスピードを上げていくといいと思います。

夕立などで雨が降ったり、朝・夕まずめのローライトなど、条件が整ったときがシャッドの出番。

基本的に水温が高くなり、バスの敵水温~高水温になりますので、日中はなかなか使いにくいんですが、高くなった水温が下げられると一気にバスのスイッチが入るので、シャッドの小さくリアルなフォルムとスピードで騙します。

また、ローライト+風などが重なれば一瞬スイッチが入ったりもします。

そんな時に効率よくスイッチの入ったバスへアプローチできるのも、巻き物の側面があるシャッドならではです。

シャッドと言われるジャンルに属するルアーはそもそも動きがタイトではあるんですが、その中でも飛び切りタイトにアクションするシャッドがおすすめです。

ボク的にシャッドの使用率がグーンと高いのが秋です。

まだ夏を引きずっている時期なら夏っぽくスピードを生かしながら条件が整ったときにスポット的に使いまが、だんだん秋の深まりとともにバスの敵水温を超え、低水温期に入ればアフターの時期に生えはじめたウィードに絡ませていたように、今度はリップラップの岩に絡ませて使います。

鋭いダートを交えないと騙せなかったりする時期でもあります。

沢山のシャッドを駆使してなんとかバスの口をこじ開けたときは最高に楽しいっすね。

一番楽しい時期です。

シャッドが一番釣れる時期というのは正直間違いで、シャッドじゃないとフックアップしないよって時期です。

初冬であればまだ秋っぽくも使えますが、12月中盤をすぎると少しキツイかもですね。

晴れて風のない日に10時くらいから水温が上がる本当に短い時間だけシャッドのズル引きで何とかバスから反応があったかな?どうかな?ってレベルです。

ダウンショットのズル引きと併用しながら、状況と時間帯を見極めて使っていきます。

冬の深まりとともにシャッドをトゥイッチしたときに、鋭いダートで飛ばしすぎるとバスが諦めてしまいますので、普段より繊細なロッドワークを心がけます。

1月から2月中旬くらいまではシャッドでも厳しく、もはや修行状態の釣行になってしまいますが、2月中旬を過ぎてくるとだんだんシャッドにも反応が見られたりします。

潜行深度を微調整し、バスが反応できるレンジを効率よく通せるシャッドを選んでいかなければならない非常にシビアな時期です。

おすすめのシャッド

シャッドの基本的な使い方をするためにはそれぞれ適したシャッドを使い分けていくと、より釣果に繋がります。

1つの何でもできるシャッドですべてやってしまうこともできますが、やはり使い分けができたときの方が釣果に差が出るし、何より楽しいのでおすすめです。

ボクはソウルシャッドをメインに、ダートさせて使うときはスーパースレッジ、ズル引きして使うときはダンク48なんかを使い分けます。

それぞれのシャッドに特徴があり、それらを使い分けてあげることで、本来の威力を発揮してもらいます。

要は、ダウンショットとネコリグとジグヘッドワッキーを使い分けるのと同じようなイメージで、ソウルとスースレとダンクを使い分けていきます。

シャッド用ロッドの選び方

シャッドを本気でやるなら絶対必要です!笑

でも、オカッパリでスピニング1本とかでも使えてしまうのがシャッドの良いところでもあります。

ベイトフィネスかスピニングか?

どちらもそれぞれ良いところがありますので、少し解説していきます。

スピニング

フロロの4~5ポンドを使い、細いラインを活かして急潜行させることができます。

なので、急深のワンドを丁寧に探るような場面ではスピニングに分があります。

また、ベイトに比べて風が吹いてもある程度キャスティングすることができるので、フラットで遠投するような使い方をするならスピニングがおすすめです。

6~7フィートでパワーはL~MLくらいのロッドであれば比較的何でも使えますが、専用でそろえることができるなら絶対ソリッドティップ!

欲を言えばオールソリッドがおすすめ!

タダ巻きだけならグラススピンもありですが、ロッドワークを使う場合はコツがいるので練習が必要です。

ポイント

バイトのノリ、操作性、巻いた時の感度など、総合的に考えてワイルドサイドのWSS-ST65Lのような固めのソリッドティップを搭載した若干長めのロッドが扱いやすいと思います。

ちなみに僕はほぼスピニングです

ベイトフィネス

5~10ポンドまで、ラインの選択幅が広く、なにより手返しがスピニングに比べて1.6倍(ボクの実計測)くらい違うので、ショートキャストリップラップのバンク際を流していったり、小規模河川などで対岸効率よく流していくような時は絶対にベイトフィネスに分があります。

太いラインを活かして小規模なカバーであれば、カバー対応のシャッドと合わせてカバー攻略も可能です。

ベイトフィネスロッドであれば比較的シャッドも扱えてしまいますが、カバーにライトリグを打ち込むような若干強めのロッドだとバイトをガンガン弾くのでおすすめしません。

6フィート半くらいの長めのレングスと、しなやかなテーパーを持ったベイトフィネスど真ん中のロッドをおすすめします。

シャッドを最大限使いこなすには?

シャッドを使う上で必ずやってほしいのはトゥルーチューンです。

箱から出して、まずやることです。

最初は面倒くさく感じるかもしれませんが、これをやらないと設計されたアクションがでませんし、狙ったレンジにも到達しません。

狙ったレンジに到達しないってことは、バスが潜んでいる場所がわかっていても、シャッドをそこまで送り届けることができないってこと。

そして、最悪なのはそれに気付かないことです。

シャッドをしっかり狙ったレンジに潜らせることができ、モデルごとに潜行深度を使い分け、シャッドをシステマティックに運用することができれば、かなりのシャッドオタクと言えます。笑

レンジを刻み、細かく使い分けることで、シャッドは120%力を発揮してくれます。

上記の記事を理解したところで、さらにレンジ毎にタイプ分けすることで、シャッドの奥深さと楽しさに気付くことになるかも!です。

まとめ

シャッドの概要を記事にしてみました。

長い記事になってしまったので、ポイントを少しまとめます。

ポイント

シャッドはあくまでもルアー。

基本はタダ巻き、トゥイッチ、ズル引きで使用。

オールシーズン活躍の機会がある。

ライトなロッドなら比較的何でも使える。

トゥルーチューンはマスト!絶対!必ず!!

小さなフォルムにナチュラルなアクションなので、この記事のことを理解していれば間違いなく釣れると思います。

それだけ実釣性能の高いルアーでもあります。

しかし、リアルな見た目に人間側が釣られてしまいがちですが、あくまでもルアーです。

とりあえず投げていれば釣れてしまうルアーでもあるので初心者にも扱いやすいんですが、脱初心者を目指す意識の高いバスアングラーなら、この記事に書かれていることをよく読んで、使い込んでみてください。

小さなルアーですが、使い手によってはめちゃくちゃ釣れるルアーになります。

そして、さらに他人と差をつけ、自分だけほくそ笑みたい方に向け、さらにシャッドのディープな世界を記事にしました。

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この記事を読んで下さった方のステキなバス釣りライフの一助になれたら幸いです。

ではではー

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  • この記事を書いた人

YoU太郎

バス釣り大学 理事長

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