今回は、シャッドを実践で使い切るための解説です。
シャッドを実践で使い切るためには、シャッドごとに最大潜行深度と角度及び、シャッドごとに異なる性能を理解しないといけません。
それらを分類わけして、シャッドをシステム化することで、自分の攻略したいフィールドごとに効率よく一番攻めやすいシャッドを選択していきます。
ポイント
つまり、1番攻めやすいシャッドを、自分の中で『基準のシャッド』とし、様々状況に合わせて基準のシャッドでまかなえきれない部分を他のシャッドで補足するようにシステム化することが大切!
タックルが変わればそれに伴ってシャッドの性能も変化します。
だから、ロッド、ライン、リール、使い手の感覚で感じ方も様々なので、ボクが『このシャッドはこういう性能です!』と言い切ることって実はできないんですよね。
でも、それで終わってしまっては非常に不親切ですよね…笑
今回は、シャッドを実際に使いこなすうえで必要なシャッドのシステム化の提案です。
様々な状況変化の中で効率よく釣りができるように【基準のシャッド】を見つけ出し、状況ごとに使い分けるためのに潜行深度やタイプ毎にシステム化する方法を解説していきます。
注意ポイント
この必要性は、ボクは1年間シャッドだけで釣りをしてみて、自分自身でシャッドの性能を理解し、その特性を使い分けて初めてシャッドでボウズ逃れができるようになったなって感じたことです。
その基準となったシャッドをメインで使い、基準のシャッドが苦手とする部分を他のシャッドで補足するような運用法がベストだと感じています。
例えば、ソウルシャッドを基準のシャッドとして使っていくと仮定します。そこで、釣り場に立ってソウルシャッドでは少し目立ちすぎるくらい水の透明度が高いと感じたらもっと大人しいアクションの性質をもったシャッドを使ってあげるってことです。
ちなみに僕ならレベルシャッド。
こんな風に、現場の状況によって効率よくバスを騙すことができるようシャッドの特性を理解し、自分なりに『システム化』をしていくことが大切だというところに行きつきました。
シャッドのシステム化が出来ると、バス釣りの難易度が下がるのでおすすめです。
【記事の内容】
シャッドで一番大切なレンジについて
シャッドにはモデルごとに設計された最大潜行深度が決まっています。
その多くは、通常のキャスティングでの使用で潜るMaxの水深です。
レンジを意識するのは簡単なようで非常に難しい......
「バスがいる水深の予測はできた!その水深を狙えるシャッドを選ぼう!!」
言ってみると簡単にできそうなんですが、これが本当に難しい......
2.5mくらいにバスがいたと仮定します。そのポイントに対して2.5mの潜行深度を持ったシャッドを投入します。
どうでしょう?間違ってます?
間違っていない判断だと思います。
重要なのは、その2.5mの潜行深度を持っていると思ってるシャッドが本当に2.5m潜ってる?ってことなんです。
何故、シャッドを使う上でレンジが大切なのかについて少し触れています。
シャッドの最大潜行深度について
同メーカーのシャッドなら同一条件で潜行試験を行っているはずです。
でも、1つのメーカー毎に1~4タイプくらいのシャッドしかラインナップされていませんので、同じメーカーのシャッドだけで攻略しきれるほどバス釣りは簡単なものではありません。
いろいろなメーカーのシャッドを使い分けて、それぞれのウィークポイントを補いつつ、フィールド内の様々な状況を攻略していかなければならないのです。
注意ポイント
そこで問題になるのが、他メーカーのシャッドが同一条件で潜行試験をやっているわけでありません。と、いうかできませんよね?
試験方法とかって企業秘密だったりするのかな?
業界の人間ではないので、その辺の大人の事情はあまりよくわかりませんが、ライバルメーカー同士がしのぎを削って勝負してるので......なんとなく...わかります?よね?
メーカーのホームページやパッケージに書かれている最大潜行深度ってあくまでも『目安』なんです。
「じゃ、本当は何m潜るのかどうやって知ればいいの?」
探求心の深いこのブログの数少ない読者様ならそう思うはずです。
その質問への回答は『己で調べろ!!!』。
もはやそれしかありません。
タックルが変われば微妙に潜行深度も変わってしまいます。だからYoU太郎が「このシャッドは何m潜りますよー」ってことをここで言っても意味がないのです。
潜行深度を決める要素
シャッドの潜行深度を決める要素ってとてもたくさんあります。
バッチバチにトゥルーチューンが決まってたとしても、色々な要素が最大潜行深度に影響してきてしまいます。
- ロッドの硬さ
- ロッドの長さ
- ロッドを構える向き
- ロッドワークの技術
- リールのギア比
- 巻きスピード
- ラインの太さ
- 飛距離
- 水温
- 流量流れの向き
- プラグの個体差
などなど...
・基本的にロッドが長ければ構えるロッドの向きの影響が大きくなります。
・ロッドを下に構えるとシャッドは深く潜ります。その究極はニーリング。ボートデッキに膝をついてロッドティップを水中に刺して深く潜らせるテクニックです。
・軽くトゥイッチのようなロッドワークを入れてあげると普通にリーリングするより潜行角度がきつくなります。
・ラインは細い方が急潜行しやすく深く潜ります、太いと潜行角度が浅くなり、永層も浅くなります。
・遠くに飛ばせば深く潜り、ショートキャストなら潜行深度は浅くなります。投げる距離で深度が変わるので、水深1.5mのボトムを狙う場合でも、近距離戦ならあえて2.5mくらい潜るシャッドを選んだらします。
これらを体感的にでも知っておくことで、最後の微調整なんかできたりしますので、侮らないでください。
自分の中で基準となるシャッドを決める
ボクは冒頭で【基準のシャッド】を決めましょうといいました。
ボクの【基準のシャッド】はソウルシャッド62DRです。
オカッパリならソウルシャッド58SPになります。
この基準を作ることがシステム化の第一歩です。
そして、シャッドのシステム化のキモは「このシャッドは何m潜る!」って決めつけない事です。
『ソウルシャッドは58SPより62DRの方が深く潜る。』
この程度で十分なんです。
だって、キャスティングの飛距離が変わっただけで、潜行深度は変わってしまうんですよ?
だから、各シャッドをモデルごとに深度別に分類してあげる程度で十分なんです。
シャッドのシステム化
メーカーのホームページの情報を元に、手持ちのシャッドの最大潜行深度をおおよそ把握します。
ボクはまずそこから始めました。
しかし、これだけの情報ではシャッドを使っていく上で、完全に役に立つデータとは言い切れません。
このホームページでみつけた『参考の』最大潜行深度を元に現場で自分のシャッドたちがどれくらい潜るのか投げてみて確かめます。
何度も言いますが『このシャッドは何m潜る』とか具体的な数字で決めつけない方が良いです。
なので、実際に投げて確かめる場所のボトムが何mなのか知る必要もほぼありません。
ただ、普段狙う事の多い水深に対してあまりにも浅すぎたり深すぎると使いにくいです。
メーカーの最大潜行深度を参考にして、使いやすいだろうなと予想されるシャッドを【仮の基準のシャッド】とします。
そして、いろいろなシャッドを確かめていくうちに自分の中で使いやすいシャッドがありますので、そのシャッドを【基準のシャッド】に決定します。
行くフィールドの水深やボトムの地形変化によって好みはまちまちで、10人いれは10人違ったシャッドを選ぶ可能性もあります。基準とはあくまでも自分の中での基準です。
基準のシャッドの見つけ方
まずは、どれくらい潜るのか調べたい【仮の基準のシャッド】を投げます。
あくまでも【仮】なのでどのシャッドでもいいです。自分が気に入っている物や、実績のあるもの、好きなプロのプロデュースしたものなど…のちのち自分の【本物】の基準のシャッドに出会えるまでの仮基準のシャッドです。
仮の基準のシャッドがどれくらい潜るのか、あまり地形変化のないなだらかなフラットで確認するのが良いです。
基本的にはフルキャスト!ただ、毎回同飛距離を出さなくてはいけないと難しいことは考えず、自分ができる限り、フィールドの規模がゆるすかぎりのフルキャストで調べます。
そして、ロッドの構えは下段の構え。できればティップは水面ギリギリに構える。これを基準として、どのシャッドを確かめるとかも同条件にしてください。
フルキャストしたら巻きます。コツは、シャッドのプルプルが1番大きく感じるスピードを意識します。
仮の基準のシャッドがボトムを叩くのを感じます。
感じられなければ浅い側へ移動して再度確かめます。
逆にボトムを簡単に取れるようなら深い側へ移動します。
ギリギリボトムを感じられるのが一つの指標として良いと思います。
ポイント
【仮の基準のシャッド】で良さそうな位置を見つけたら、その場所で別のシャッドを投げます。そのシャッドが簡単にボトムを取れるようなら【仮の基準のシャッド】よりも深く潜るシャッドです。
そうやって手持ちのシャッドの潜行深度ランキングをつけます。
スマホのメモアプリとかに記入しながらやると後から調べたり、備忘録になるのでおススメです。
そして、シャッドの潜行深度を調べてるうちに、巻いていて気持ちいいシャッドや、使いやすいシャッドがあります。
調べてる最中に釣れてしまったり…
メモ
それが、フィーリングの合う愛しのシャッド=基準のシャッドです。
よくわからなければ、仮の基準のシャッドをそのまま基準のシャッドにしてしまっても構いませんが…
愛しのシャッドを見つけたらそのシャッドを【基準のシャッド】にしましょう!
基準のシャッドをベースにシステム化
上の項で導き出した基準のシャッドは読んだ字のごとくあなたの【基準】となるシャッドです。
これから新しくシャッドを購入した時、基準のシャッドに比べてどうかな?という1番最初の指標になります。
また、自分自身で基準となるシャッドを持っていれば、釣りをしていて基準のシャッドではボトムまで届かないからもう少し潜る別のシャッドを使おう!と、悩む事なく効率よくローテーションできます。
と、言うことは、同じ水深を攻めるシャッドをたくさん持っててもダメだし、深度を把握できているシャッドが少なくてもダメです。
満遍なくいろいろなシャッドを使い分けることが、中層という曖昧な釣りを攻略する唯一つの方法であります!
こんな感じでレンジ別でシャッドを分類していきます。
メモ
0.5~1mレンジを狙うシャッドはこれ!
1~2mを狙うシャッドを狙うシャッドはこれ!
2~3mを狙うシャッドを狙うシャッドはこれ!
3m以上を狙うシャッド
こんな感じにシャッドを分類して、さらにその先にある、シャッドをタイプ別に使い分ける次元に突入していきます。
水深を10cm単位でコントロールとか超ハイレベルなことはなかなかボクのような素人には難しいです。
しかし、このシステム化ができていないと、そもそも中層を攻略するようなコアな釣りをしなければいけない時、「数分後には風向きが変わってる」ような変化する状況の中で、水深を意識したシャッドゲームは成立しないと言い切れます。
特にボートから釣る場合、シャッドのシステム化ができているのといないのとでは釣果に歴然とした差が生まれると感じます。
シャッドのシステム化ができたらあとはどうやって実践に取り入れていくかです!
まとめ
基準のシャッドはどのシャッドを選びましたか?
基準のシャッドを整理し、手持ちのシャッドのシステム化は、実践的ということでやることが多めですね…
基準のシャッドを決め、自分の手持ちのシャッドをシステム化しておけば、かなり効率よくかつ効果的なシャッドゲームが展開できるかと思います。
いろいろなシャッドを使い分けられればかなり幅の広い状況に対応できるかと思います。
ボクがたどり着いたシャッドを使いこなすための極意はコチラ!
クランクベイトやスピナーベイトはタフな状況ではなかなかバスを騙せません。
ワームでは効率が悪すぎて釣りにならない…そんな状況では人間側の集中力が保てません。
そんな時、シャッドは必ずボク達の味方になってくれる心強いルアーです。
そんなシャッドを使いこなして、ぜひたくさんのバスを釣ってみてください。
そうすることで自分オリジナルの使い方にたどり着くこともあるかと思います。
そしたらYoU太郎にこっそり教えていただけるととても嬉しいです。
ポイント この記事を読んで下さった方のステキなバス釣りライフの一助になれたら幸いです。 ではではー?バス釣り大学って?