バス釣りなど、釣り用に使うバッグを選ぶ時に、『なかなから良いデザインがない…』とか、『ポケットがたくさんついてて便利だけどすぐ壊れるんだよな…』、こんなお悩みを抱えていませんか?
ボクは、バス釣りのオカッパリで、グレゴリーのテールメイトSというバッグを10年以上使ってます。
いや、何回か買い替えて10年じゃないですよ?普通に1つのバッグを10年です。
最初はデザインがかわいくて、普段使いしたいと思ったのを理由に、10年ちょい前に古着屋さんで買いました。
それが、一度オカッパリバッグで使ってみたら、とんでもなくと快適だったので使い続けてます。
デザインに関しては、人それぞれ好みがあると思いますが、グレゴリーのようなアウトドアバッグメーカーのバッグは堅牢で使い勝手もバッチリです。
本記事では、グレゴリーの創業者と会社の歴史を紐解きながら、“なぜグレゴリーのバッグが、こんなにも使いやすいのか?”について掘り下げます。
記事を読み終わると、ボクが長年グレゴリーのバッグを手放せずにいる理由がわかり、本当にオカッパリバッグに求める性能について納得して頂けるはずです。
ぶっちゃけあなた自身にピッタリ合ったバッグを使うと、バス釣りの難易度が少し下がるのでオススメです。
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【記事の内容】
創業から続くグレゴリーのコンセプト
グレゴリーっていうと、どんな印象を持たれてますか?
グレゴリーはアウトドアバッグメーカーのバッグなので、アウトドアシーンで使う事を想定して、めちゃくちゃしっかりバッグを作り込まれています。
現在は、もはやアウトドアの枠を超えた“定番”となり、アウトドアとは無縁の街中で見かける事が多いバッグメーカーなんです。
そんな、グレゴリーのバッグ全てに共通する“コンセプト”はコチラです。
“背負う”ではなく、“着る”フィット感
そんな、アウトドアバッグのスタンダードを気付き上げたグレゴリーバッグの素晴らしさを、多くのバスアングラーに知ってもらいたいがために、グレゴリーの創業者であるウェイン・グレゴリーさんと、グレゴリーの歴史について掘り下げていきます。
創業者の少年期と才能の片鱗
まずは、グレゴリーさんの少年期のお話からです。
グレゴリーさんが産まれたのは1948年の頃でした。
そして、1962年の14歳の時に、とんでもない才能が開花するのでありました。
当時、ボーイスカウトをしていたグレゴリーさんは、課題で木製のパックパックを作りました。
当時の既製品を参考にしながら、もはや市販品とも言えるクオリティのパックパックを作ってしまったんです。
このバックパックのデキが良すぎた事が、カリフォルニア州サンディエゴの『アドベンチャー16』というアウトドア用品会社のオーナーの目に留まり、高く評価されました。
その後グレゴリーさんは、アドベンチャー16の社員となり、ここでパックパック作りの基礎を学んで行ったのでした。
創業者の青年期と独立
アドベンチャー16でバックパック作りの基礎を学んだグレゴリーさんは、1972年に奥さんのスージーさんと共にサンバート社というバックパックメーカーを立ち上げます。
エクスターナルフレームという、背負子タイプのアルミフレームを用いたバックパックを製造しておりました。
当時は、背負子タイプのアルミフレームに、ナイロン製のパックを装着して、そこに荷物を入れるスタイルでした。
しかし、グレゴリーさんは、このエクスターナルフレームでは、ピッタリとした体へのフィット感に満足できず、限界を感じておりました。
そして1973年に、サンバート社を解体して、フリーのデザイナーとして再出発したのでした。
その後、1977年に、グレゴリー・マウンテン・プロダクツ社を立ち上げることになったのです。
グレゴリー創業からの歩み
1977年の創業と同年に、『カシン』というインターナルフレーム構造を採用した際初期の名作が誕生しました。
インターナルフレームとは、以前までのエクスターナルフレームとは大きく異なり、人間工学に基づいた設計が可能になりました。
パックパックの背中に触れる面が、従来よりも自由に設計できるようになったことで実現可能になったフィット感は、英国アウトドア界のカリスマ“コリン・フレッチャーさん”の目に留まり、非常に高い評価を受けるのでありました。
コリン・フレッチャーさんと言うと、当時の山好きなアメリカの若者にとってめちゃくちゃ影響力のある人で、コリン・フレッチャーさん執筆の本“The couplete waker”で『どんなハイカーにも高い快適性とフィット感を与える』と絶賛された事で、グレゴリーのバッグは一気に知名度を上げ、人気に火がつきました。
そして、人気が出てからも、フィット感からくる快適性と背負心地を追求する姿勢は全く変わらず、フィッティングを求めるものづくりを続けたのでした。
創業から継承されるものづくり
Don't carry. Wear it.
=“背負う”ではなく、“着る”フィット感
グレゴリーは、この理念を掲げて、バックパックメーカーを立ち上げて、めちゃくちゃ快適なフィッティングを求めて試行錯誤してきました。
エクスターナルフレームに限界を感じたグレゴリーさんは、今までの構造とは異なるインターナルフレームに可能性を感じて開発を進めてきたのです。
エクスターナルフレームは、バッグの外側にフレームがあり、フレームにパックを装着する手法だったのに対して、インターナルフレームは、バッグ内にフレームを組み込んでいる構造になっております。
フレーム自体も軽量で、型崩れを防ぎ、何よりフィット感が飛躍的に向上したのでした。
近代のグレゴリー
1980年以降のグレゴリーが行ってきた製品作りが、今でも継承されています。
現代のグレゴリーバッグ全てに、この頃の魂が宿っています。
ボクは、この時代背景を知って、釣り用バッグにもグレゴリーは最適なんじゃないか!と考えてオカッパリ用バッグとしてメインに使うようになりました。
当時のグレゴリーを知ると、あなたのバッグに求める概念が変わると思います。
1980年頃
背面長(=背中の長さ)に着目したグレゴリーさんは、あるアイディアを閃くのでありました。
グ:『一人一人の背面長に合うバッグを作れば、絶対カンペキにフィットするじゃん!』
当時、お子さんを病院に連れて行った時に先生と話した内容から、ピコーンと閃いたのでした。
みんな靴とか服はサイズを自分に合わせて吟味するのに、バッグでそれができないのはおかしいじゃん!
と。
早速、アウトドアショップのスタッフ100人程集め、背面長の採寸をして、どんな人にもフィットする4つのサイズを作り出すことになったのです。
そして、複数のサイズラインナップを設けたパックパックを製作して、パックパックを靴や服のように自分にピッタリとフィットするサイズを選べるようにしたのでした。
さらに、ユーザーが自分の正しい背面長を計測できるメジャーも開発。
それは今でも改良され、フィットジグという計測器となって継承されています。
1983年
メジャーで計測して、最適なサイズのバックパックを選ぶと言う流れに加えて、ショルダーとウエストのサイズを交換できるようにする事で、一人一人にカンペキなフィッティングをすることに成功しました。
こうして、グレゴリーさんが目指してきた、『“背負う”ではなく、“着る”フィット感』を実現することになったのでした。
奇跡のフィット感を実現することになった後も、現在に至るまで様々な技術革新によって良い製品が誕生しています。
全てのバッグに共通するコンセプト
グレゴリーには、本格的なアウトドアギアとしてのパックパックのラインナップがあり、ショルダーハーネス、ウエストベルトのサイズ交換が可能となっています。
これらは、全てのモデルで採用しているわけではなく、フラッグシップモデルのみではあります。
しかし、どの製品にも適切な箇所に、ユーザーが任意でサイズ調整ができる機能を付けているし、1サイズ展開のバッグでも、人間工学に基づいた“着る”フィット感は全製品共通したラインナップになってます。
まとめ
グレゴリーは、各時代の最先端技術とアイディアを組み合わせたものづくりをしているメーカーです。
奇跡のフィット感を実現した、超実力派のパックパックブランドであると言えます。
アウトドア愛好家だけでなく、街中でもよく見かける程、多くの人に愛されているブランドになった現在、決して山だけが主戦場ではなくなりました。
山ではもちろんですが、人気すぎて街中でもアウトドアをしない人が普段使いオンリーで愛用してたりもします。
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そんなバッグ達が、釣りに使って有能ではないわけはないのです。
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