コンニチハ!バス釣り大学のYoU太郎です。
いつも、どこにバスが居るかわからず、何のルアーから投げ始めたらいいか?お悩みではありませんか?
実は、“サーチ”という概念を間違って覚えてしまっていると、バスがどこにいるのか探し出せず、夕方には小さなワームでセコ釣りして帰宅…というダサい釣り人になってしまいます。
実際にボクも、いろいろな“サーチ方法”を会得したことで、月1週末サラリーマンお父さんアングラーという釣り人としては底辺の存在ながら、そこそこ釣果を重ねることができるようになりました。
本記事では、サーチルアーの間違った概念を正し、マッディ〜クリアウォーターでの“サーチ”について、それぞれの方法を具体的にルアーを紹介しながらボクの実績を踏まえて解説します。
記事を最後まで読み終わると、正しいサーチルアーの使い方を会得するだけでなく、『ルアーを投げずして釣れるかどうか判断できる!』という領域まで昇華することができます。
ぶっちゃけ正しい“サーチ”ができると、バス釣りの難易度が少し下がるのでオススメです!
【記事の内容】
サーチルアーの間違った概念
サーチルアーというと、一般的なWebサイトではスピナーベイトやクランクベイトのような、“目立つ巻き物”のような特徴を持ったルアーだ!と紹介されることが多いんじゃないでしょうか?
そんなルアーで、『どこにバスがいるだろうな?』と、探していくことを“サーチ”と認識している方が大勢いらっしゃることと存じます。
ただ、サーチルアーっていうのは、バスを探すことを目的に使われるルアーだという物だと思ってください。
なるべく早く、広い範囲からバスを探しだすような使い方をするルアーであれば、別にスピナベやクランクである必要はありません。
決して、スピナベやクランクベイトがサーチルアーだというわけではない…というのが、ボクが感じているサーチルアーの間違った概念だという事です。
上級者の“サーチ”とは?
上の項でも触れましたが、釣りをしながらバスを探している段階で使用するルアーを“サーチルアー”というので、サーチルアーはコレ!という明確な定義があるわけではなく、いろいろな状況に合わせてバスの居場所をサーチするように使えるルアーは、全てサーチルアーになり得るというのが、脱初心者の“サーチ”の心得だと思います。
例えば、釣りができるスペースが100m程度の長さの川が釣り場だった場合を想像してみてください。
一つの沈み岩のような障害物を、スモラバやダウンショットで丹念に1時間以上も探って、『んーバスいないな…』と判断したとしましょう。
もし、その沈み岩より30m下流の流木にバスがウジャウジャ群れていたら?
沈み岩を1時間かけて探るのってもったいないような気がしません?
そうならないように、時間を無駄にしないような“サーチルアー”を正しく使うことをオススメします。
スピナベ=サーチルアーは間違い…の理由
上記の項での例えであげた川をイメージしてください。
水質がめちゃくちゃクリアだったらどうでしょう?
たぶん、流木に群れてるバスが、スピナベ1投げでスレて散ってしまう可能性って、決して低くないと思います。
スピナーベイトって、それだけルアーパワーがあるものだし、使いどころを誤ると尖ったアピール力が諸刃の剣になってしまいます。
そのように思考停止していると、バスが群れていたとしても、スピナベを通した瞬間に散ってしまったら、“バスが群れている”という状況を知り得ることができないのです。
正しい“サーチ”とは?
サーチルアーとしてルアーを使っていくときのポイントを3つ上げます。
- 広範囲を探れること
- ルアーに反応するか見ること
- 目視により観察すること
まずは、あなたのフィールドに対して、この3つをバチッと受け持つことができるルアーをサーチルアーをして運用していくことをオススメします。
本項では、これらのポイントについて、詳細まで解説しておきます。
一見クドイような解説かもしれませんが、釣り場でのリアルなサーチの根幹となる部分なので、面倒くさそうでもご一読いただけると幸いです。
広範囲に探れる
上項の例にあげたように、ネチネチと狭い範囲を探るのに時間がかかるようでは、結局自分が釣っていた場所以外で「もっと釣れる場所」があるかもしれないのに、こに辿り着くために時間を要してしまいますし、探し出せたときには良いタイミングを逃しているかもしれません。
- ズル引き
- スイミング
- フォール
基本的にはアピール力が大きいルアーで、ズル引き、スイミング、フォールのような1投に使う時間が短い使用用途で広範囲を探っていけるルアーを選びます。
その他に、広範囲を探るということは、バスを目視できる確率もあがるかもしれません。
投げたルアーとは全く関係ない場所にバスを発見!
これは、あなたが選んだサーチルアーとは全く関係ない発見かと思いきや、実はあなたが広範囲を探ることが出来るルアーを選んだから発見した“情報”です。
フラフラ泳いでいるバスを発見するということも、サーチに含まれる立派な作業です。
目視するためにも、広範囲を移動しながら釣り歩けるルアー選択が、サーチの第一歩だと思います。
ルアーに反応するか見る
アピール力が高いと言って、いつでもどこでもスピナーベイトやビッグベイトをサーチルアーとして使ってしまうような“思考停止状態”は少し注意が必要です。
上の項で川の例でもあげたように、透明度の高い限られた範囲の中で、あまりにもアピール力が大きいルアーを使用してしまうと、その存在自体の違和感から、バスのWarningスイッチがバチッとonになって、警戒されて逃げます。
逃げたバスを目視できれば、バスが潜んでいた場所を把握できたということで、サーチは8割くらい成功とも言えますが、逃げたことにも気づけない場合、バスの存在を認識できないばかりか、スレさせてしまっているだけに終わってしまいます。
釣れないまでも、バスがチェイスしてくるとか、プイッと無視するとか…
このルアーを嫌ってる…
興別のルアーで喰わせる?
味は持ってるけど喰わない…
別のカラーで喰わせる?
あ、追いつけなくて諦めた…
もう少しゆっくり動かしてみる?
ルアーローテーションなど、次の行動に結びつけるために、バスの反応を見ることができる、丁度良いアピール力のルアーをサーチルアーとして使う事は、必要不可欠な事なのです。
目視により観察
サーチの段階では、釣れるかどうかよりも、目視できるかどうかのほうが重要だと思ってます。
また、目視できないような濁った状況では、手元に伝わってくる生命感や他の生物の存在も重要な情報になります。
フィールドのどの場所に、どんな障害物が位置しているのか?という情報は、特に状況をつかみ切れていない経験が浅いフィールドや、通う期間の空いてしまたフィールドでは超重要な情報になり得ます。
それらの情報は、上記でもお話した「広範囲に探る」という作業をもって目視により把握していきます。
バスをサーチして探すという行為の中に、このような“目視による観察”も含まれます。
釣れるかどうかだけが情報ではありません。
超重要事項なので何度も言いますが、目視による観察を侮ってはいけません。
ボクがお話したことのある方の中で、特に釣果に恵まれない初心者の方は、“目視”を侮り過ぎているとさえ感じてます。
目から取り入れられる情報は超重要なことと心得ることを強くオススメ致します。
サーチルアーの使い方と選び方
それでは、ボクの経験と実績を踏まえて、リアルに釣れるサーチルアーの選び方を具体例付でご紹介します。
ただ、ここまで読んで頂いて、「サーチルアーはコレ」という情報に何の意味も持たないということがわかってしまったあなたに、ボクの情報がどこまで有益なものになるのか?
あなたのフィールドにはあなたのフィールドにベストマッチなサーチルアーがあるかと思います。
本記事では、「水の色」にフォーカスを当てて、どのアピール力が適切か?について整理していきたいと思います。
- マッディ
- ステイン
- クリア
この3段階の水の色について、ボクなりのサーチルアーの選び方と使い方を徹底的に解説し、ご紹介します。
水の色に加えて、バスと障害物の距離感と、バスとルアーの距離感に違いがあります。
そのあたりに着目して頂き、あなた自身のフィールドで応用して頂ければ、簡単に“脱初心者”できるかと思います。
マッディ
基本的には、水の濁りが強いフィールドでは、バスがルアーの存在に気付けません。
また、気付けたとしてもルアーを泳がせる速度が速いと、バスがルアーに気付いたときには既に遠くまで過ぎ去ってしまっていたり…
逆に、少しくらい偽物っぽい物でも、「偽物のジャッジ」が甘くなりがちです。
そのため、ゆっくり動かせ、かつアピール力が強いルアーをサーチルアーとして使われます。
- ラバージグ
- スピナーベイト
- ワッキーリグ
ラバージグであれば、同じシンカーウエイトのテキサスリグなどと比べて、ラバーが水を受けてゆっくりフォールし、ズル引きでもボトムで異様な存在感が、濁り水の中で適度にアピールしてくれます。
また、スピナーベイトはサーチライトのようなブレードのフラッシングにより、視界の利かない水質の中で強烈なインパクトを与えます。
『ここは絶対バスが潜んでいる!』と確信できるようなピンスポットがあったら、ジグヘッドワッキーのように、水流を受けるとウネウネと誘ってくれるジグヘッドワッキーを使えば、バスからの反応を見るのに最適です。
水が濁っているフィールドや、普段は透明度が高いけど今日は濁っている…という状況では、これらのルアーがサーチルアーとしていい仕事をしてくれると思います。
基本的には、バスが潜んでいそうな障害物やハードボトムにタイトに通せるルアーであることが必須。
それは、バスが濁った水では障害物にピタッと寄り添う生態を持っているためです。
視界が効かない状況で、ピタッと障害物に寄り添ったバスに対して、そこそこアピール力が大きいルアーを、その障害物ギリギリに投げてあげることが基本的な使い方になります。
ステイン
これはボクの経験則ですが、クリアともマッディとも言えない水の色では、ルアーの大きさをあまり小さくせず、水を動かし過ぎないようなルアーをサーチルアーとして使用すると良いことが多いです。
- テキサスリグ
- シャッドテール
- ダウンショット
テキサスリグはバスが障害物に潜んでいるようであれば、その障害物を直撃できる回避能力があります。
スピナーベイトではアピール力が大きいようであれば、5インチくらいのシャッドテールワームをノーシンカーで巻いてもいいです。
また、ココに潜んでいるだろう!というようなピンスポットへは、ダウンショットのようなルアーがオススメ。
ダウンショットはフォールが速く、ピンスポットで誘うこともできるので、どっちつかずの水の色で反応を引き出せる丁優秀なサーチルアーです。
マッディでのジグヘッドワッキーと同様に、深追いはせずに、ピンスポットに投入して釣れなければそこにはいないとあきらめる潔さが必要になります。
クリア
クリアウォーターでは、バスも釣り人も視界が良く効くというのが大前提になります。
人はバスを発見しやすく、バスも水面上の生物やルアーをよく見ることが出来るので、警戒心バリバリだし、ルアーが偽物だというジャッジも厳しいです。
そして、ステイン〜マッディと比較して、バスは障害物に寄り添うよりも泳ぎ回ってしまうことが多いと考えております。
また、太陽光が弱くなる水深まで落ちてしまうことも多いです。
そんな水深に美味しい障害物が無いようなフィールドでは、岩影や木陰などのシェードがキーになります。
そういった場所をサーチしつつ、バスから反応を引き出すためには、あまり水を大きく動かさないルアーをサーチルアーとして使います。
- ミドスト
- 大人しいスイムベイト
- ステックワームノーシンカー
3インチくらいのシャッドシェイプワームでのミドストは、規模の小さいフィールドや、ある程度限られた範囲からバスを探すときに、丁度良いアピール力で有効です。
大人しいアクションの大型スイムベイトは、広大なエリアからバスのチェイスなどを探っていくときに、驚くほどの威力を発揮してくれます。
やはり『ここにはいる!』という障害物などがあったら、バスが潜んでいる可能性があるので、スモラバやダウンショットなどのライトリグでアプローチしてもいいですが、スティックワームのノーシンカーでズル引きしたり、フォールさせたりすると良いことが多いですね。
ぶっちゃけ、ノーシンカーでズル引きなんてかなり難しいですが、バスの反応を見るために数投でも良いので試してみてください。
どのルアーやリグも、あまり水を動かさないというのがキーポイントになってます。
クリアウォーターなので、釣れるかどうかより、どこからチェイスしてくるか?観察しながら使うことが、バスをサーチする肝になるかなと思います。
まとめ
サーチルアーの正しい使い方についてまとめます。
ポイント
- スピナベクランクがサーチルアーというわけじゃない
- サーチするように使えるルアーがサーチルアー
- アピールが強すぎてもダメ
- ネチネチしすぎてもダメ
- 広範囲に探れると良い
- ルアーを使いながら目視で探す
- 探すのはバスだけじゃない
- バスが潜んでいそうな場所も探す
- だから目視が重要
- 水の色でオススメサーチルアーが変わる
どんな状況でも、一つのルアーやリグでいろいろな使い方ができるというのが、ボクの中でのサーチルアーの最低条件です。
水の色ごとに、オススメのサーチルアーをご紹介しましたが、どのルアーもズル引きやスイミング、フォールなど芸達者なルアーに加えて、障害物回避能力が高かったり、水を動かし過ぎずに遠くからバスを惹きつけるといった尖った特徴をもっているものが含まれていると思います。
それらのルアーを上手にローテーションして、効率よくバスを探すことが出来れば、あなたは初心者を脱して、上級者レベルの釣りができると考えております。
ボクは水温を基準にして、バスの生態から行動パターンを予測し、ルアーをローテーションして答合わせをしていきながらバイトを拾っていくスタイルです。
注目の記事
バスの生態から逆算して釣れるルアーを選ぶ!
それがルアーローテーションの基本です。
対岸の釣り人よりたくさん…そこそこデカいバスを釣りたければ、是非会得してみてください!